美しいイメージでつづられた中華ファンタジー『狐狸縁全伝（こりえんぜんでん)』
清明節に出会った絶世の美少女の正体は……命がけの恋と、妖怪・道士・仙人・神々入り乱れての大乱戦！
中国清代通俗古典、神怪小説（神魔小説）の佳作が、読みやすい新訳で登場しました。
八仙の一人の呂洞賓や『西遊記』や『封神演義』でおなじみの哪吒・二郎神も登場します。
可愛い狐仙女の恋の行方は？ 全二十二回の章回小説の全訳です。
美女あり、妖怪あり、恋愛あり、爆笑あり、戦いあり、かっこいい仙人や神様ありの、エンターテインメント古典小説。
『三国志』『西遊記』『封神演義』などの五分の一ぐらいの長さで、キャラクターも複雑にならず、無理なく楽しめます。
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もう一つの九尾の狐の物語
『狐狸縁全伝』には、『封神演義』の妲己と同じように、九尾の狐が出てきます。
ですが、ずいぶんとイメージが違います。
もちろん人を誘惑するのですが、なんともかわいらしく、これまでの九尾の狐のイメージが変わること請け合いです。
もともと、エンターテインメントとして楽しまれたものですので、気軽に楽しんで下さい。
初めての全訳です
『狐狸縁全伝』は、手軽に手に入る邦訳がなかった作品です。沢田瑞穂『中国の庶民文藝』や他の中国の古典文学の解説、紹介などで、名前だけは聞いたことがあるかもしれません。その『狐狸縁全伝』がとうとう日本語になりました。
『狐狸縁全伝』は、中国の古典小説です。よく、『西遊記』や『封神演義』、『平妖伝』と同じ、神怪（神魔）小説というジャンルに分類されます。
『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』、『封神演義』、『金瓶梅』、『紅楼夢』などと同じ章回小説で、二十二回の長さですから、百回のものの五分の一ぐらいです。
登場人物も複雑になりすぎず、読みやすい作品です。中国古典小説が初めての方でも、気軽に楽しめます。
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訳：八木原一恵
表紙イラスト：いしどうくろ
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